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	ベクターソフトニュース - 1999.06.05

	保線区 for Windows　Ver.1.1 電車を素材にした、ギミックいっぱいの水道管ゲーム ■Windows 98/95/NT　■シェアウェア

	■うまく得点を稼ぎながら、線路をセルに配置してゆく いわゆる「水道管ゲーム」の一種。プレイヤーはランダムに登場する線路セルをマップに配置してゆき、列車をゴールまで導く。ルールは単純明快なので、すぐにプレイすることができる。 特徴は、何といっても「ただゴールさせるだけではダメ」という点。画面左端にあるSCOREがマイナスから始まるのがポイントで、これがマイナスになっている間は、ゴールしたとしても無効となってしまう。セルを通過させるごとに得点が追加されるので、ある程度の距離、列車を運行させ、SCOREがプラスになった時点でゴールさせなければならない。同じセルに何回も線路を重ねておくと、減点になってしまう。スタート地点とゴール地点が離れていればまだよいが、すぐそばだったりすると逆に難しくなるので、クリアには運も必要になる。 制限時間があったり、爆撃してくる飛行機、転がってくる岩、一度通ると壊れる線路、ワープするトンネルなど、さまざまなギミックが盛り込まれ、これらがゲームの難易度を適度に増している。誰もがかなり楽しめるだろう。 ●

	この種のパズルゲームの鉄則は、単純なルールでなければ楽しめない、ということ。その点、「保線区 for Windows」は、この鉄則をきっちり守り、ルールを把握するのに苦労する、ということはない。本当に誰もが楽しめるゲームだ。 それでいて、さまざまな制限やギミックを盛り込むことで、ゲームとしての難易度を上げることに成功している。ゲームレベルも3段階用意されており、手軽に、そしてすぐにハマれるソフトのお手本といってもよいだろう。 ゲームとしての完成度も高く、特に複数画面サイズのサポートが光る。それもゲーム画面を単純に大きくするのではなく、例えば640×480ならセルは30枚(6×5)、1600×1200ならセルは221枚（17×13）まで増える。些細な点だが、作者の気配りを感じる。 ただ、強いて難点を挙げれば、スパート機能だろうか。一度スパートをかけるとキャンセルできないのが痛い。この点が改善がなされれば、完璧だろう。 シェアウェアで、レジスト料金は500円。妥当な金額といえよう。 （芹澤 亮） 《スクリーンショット》　640×480サイズならば、セルは6×5の30枚となる 【作　者】 大朱理　さん 【作者のホームページ】 https://www.vector.co.jp/authors/VA011910/ 【動作に必要なソフト】 VB 4.0ランタイム 【シェアレジ作品番号】 SR010363 【補　足】 レジストすることにより、実行できる画面数の制限がなくなる

	かちっ、カチッ、かちっ、カチッ、かちっ、カチッ、かちっ……。 パソコンで仕事したり、ネットサーフインしたり、3Dゲームで遊んだりして、そろそろ疲れてきたとき、頭を空っぽにして、ひたすらマウスをカチカチさせてみてください。きっとあなたも無の境地を味わうことができるでしょう。なんてね。 単純なゲームでも、いや単純なゲームほど、できないと悔しくなるものですよね。自分で作ったゲームでも、デバッグ中に結構熱くなってしまいました。いやはや。 実は、作者の別のゲーム「レール for Windows」からゲームの素材をかなり流用しているので、制作自体にはそれほど時間がかかっていないのですが、デバッグ中に結構ハマッテしまったので、リリースまでに随分時間がかかってしまいました。とほほ。 できるだけ広い画面で遊ぶことをお勧めします。難しさ倍増です。 という（どういう？）わけで、他のゲームもぜひお試しください。 https://www.vector.co.jp/authors/VA011910/ ご意見、ご苦言、アドバイス、ラブレターなどを歓迎いたします。 （大朱理）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。 保線区 for Windows 2.0　線路を繋いでゴールに導く電車ゲーム版の水道管ゲーム　(214K)

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