通信オペレーティングシステム Program of the air
   Program of the air は,これまでの通信ソフトや通信言語とは概念的にか
なり異なっています.むしろ,通信オペレーティングシステムに近いもので
す.これにCによる開発環境が付加されたものと見るのが,一番しっくり来
るかもしれません.Program of the air を利用することにより,望んだ環境
はほとんど実現することが出来るでしょう.
1.1     Program of the air の特徴
   ・強力な開発支援環境.通信用に特化されたair c と,native c 1 によ
     り,通信環境を構築するためのあらゆるプログラムが作成可能.air c
     とnative c は関数レベルでリンク可能です.
     MS-C, TC, LSI-C が利用可能
   ・仮想機械.air 本体は仮想機械です.割り込み処理はローダーに内蔵
     させているので,子プロセス実行時には自分自身をスワップアウトで
     きます.この場合,常駐量は 30〜40KB 程度となり,巨大なプログラ
     ムも起動出来ます.また,air c によりダイナミックにデバイスドラ
     イバを交換することも可能です.
   ・疑似コンカレントウィンドウシステム.CoWS という名前の,疑似コン
     カレントウィンドウシステムを装備しています.これにより,簡単にマ
     ルチウィンドウ指向のアプリケーションが書けるようになっています.
   ・高度なイベント管理機能.air は,イベントを一般化し,ユーザーによ
     るイベント検査およびイベント処理プログラミングを可能にしました.
     イベントはチェッカとハンドラに分離されており,チェッカは約1/5
     0秒ごとに実行され,これがイベント発生をレポートして来た場合にハ
     ンドラが呼ばれるようになっています.キーボード入力の監視はもとよ
     り,回線状態,マウス,インターバルタイマ等,ユーザーが指定した,
     さまざまなイベントを処理することが可能です.もちろんイベントルー
     プを意識する必要はありません.
   ・自在の入出力処理.[RSKC]MAPと呼ばれる,RS-232C およびコ
     ンソールの入出力マップにより,流れているデータを自在にコントロー
     ルすることができます.このマップは多層構造をサポートしています.
     漢字コード変換からキーバインドまで,全てこのマップによって操作す
     ることができます.
| ソフト名: | AIR デベロッパーズマニュアル | 
|---|---|
| 動作OS: | Windows 3.1 MS-DOS | 
| 機種: | IBM-PC PC-98 | 
| 種類: | フリーソフト | 
| 作者: | 飯塚 豊 |