Emacs の『野鳥』または Vz の『雷鳥』を Wz エディタに移植
 [1] 白鳥とは?
 Emacs の『野鳥』または Vz の『雷鳥』を Wz エディタに移植したものです。
 ……と言っても、『野鳥』も『雷鳥』も知らない人には意味がないので、もうちょっと詳しく説明します。
 『野鳥』とは Emacs 上で (La)TeX のソースを快適に入力するための環境として慶應大の広瀬雄二さんが作成された Emacs Lisp パッケージです。この野鳥を筑波大の桂川直己さんが Vz のマクロに移植されたのが『雷鳥』です。 これにも竹中は随分お世話になりました。で、この度、鳥構想第3弾として私が Wz のマクロに移植させていただいたのが『白鳥』です。
 『白鳥』を使ってできることは色々あるので、順に説明していくことにします。とっととインストールしたい人は「[3] インストール」に飛んでください。
 [2] 機能
 白鳥を使うと Emacs の野鳥同様、以下のような機能が使えて便利なはず……ですが、現在のところまだ野鳥の機能を全部はカバーしきれていません。
 O タイプセッタやプレヴューアなどの編集画面からの起動
 o カーソル位置によらない固定リジョンの部分タイプセット
 o \includeonlyのワンタッチ更新
 o エラー箇所への自動ジャンプ
 o \begin{}, \end{}, \section... などの LaTeX コマンドの補完入力
 o 既に入力したテキストを環境やコマンド引数の中に取り込む括り補完
 x セクション区切り入力時の文書構造アウトライン表示
 o 補完辞書の学習
 ? LaTeX の環境やコマンドに応じたガイド付き引数入力
 o LaTeX コマンドの削除/変更
 o ファイル間、\begin<->\end、\ref<->\label、\cite<->\bibitemジャンプ
 o 一括コメントアウト/アンコメントアウト
 o アクセント記号/数式環境用コマンド/ギリシャ文字の入力支援
 x tabular/array環境のカラム位置ガイド
 ? 標準的 LaTeX コマンドのオンラインヘルプ
 x ドキュメントのインクルード構造の視覚的表示とバッファ切り替え
 o ドキュメント構造に応じたインデント・レベルの調整。
                   'o' は白鳥 ver0.3 で実装済みの機能。
                   '?' は一部実装済みの機能。
                   'x' はまだ実装できてない機能。